PEOPLE&CAREER

PEOPLE #03

藤林 デイビッド エドワード2013年 入社

新しいことに挑戦し、自分自身を
バージョンアップさせていく
学び成長することの
楽しさをもっと伝えていきたい

藤林 デイビッド エドワード

大学の研究で出会ったプログラミングを仕事に

大阪府立大学工学部数理工学科で物理分野をメインに超電導についての研究に没頭し、将来は研究職に就こうと大学院まで進んだ。しかし、自分の能力では限界が見えてしまい、研究職を断念。そこで大学に入ってから出会ったプログラムの道に進もうと考えた。大学の必須カリキュラムでプログラムの授業があり、さらに超電導の研究では電気が流れる現象をパソコン上でシミュレートするために、プログラムを作成することが必要だった。その時に、これをもっとやっていきたいかもしれないと実感し、その面白さを忘れられなかったからだ。

好きで得意だったプログラミングを活かし、就職先をIT系に絞って就職活動を進めていった。その中で参加したサイバーワークスの企業説明会がとても印象的だったと語る。「会社の説明をされていた社員のみなさんの感じがとても良かったんです。若手の社員さんが来られていて説明をしてくださってたんですが、その人柄が良くて、入社してもちゃんとサポートしてくれそうだなと思いました。いくつか説明会に行きましたがダントツで雰囲気が良かったです」

結果的に複数の企業から内定が出たが、一番最初に内定が出たサイバーワークスへの就職をすぐに決めたという。藤林にとって入社後もこの印象は変わらず、誰がいてもその場の居心地が良く、人と人が認め合っている感じがした。たとえ喋るのが得意でない人がいたとしても、その場の空気はとても心地のいい感じがしたと語る。

藤林 デイビッド エドワード

スキルチェンジに挑戦したことで
新たな広がりに出会う

入社後は社内で研修を受け、業務系の生産管理システム開発の現場で実践に則したOJTに移行。最初の1ヶ月でフレームワークを学び、2ヶ月目からは実際のプログラムを書くようになった。最初の頃は戸惑うことも多く、作成したプログラムの確認を申請する際には緊張することも多々あった。また、母がオーストラリア国籍で生まれた時から英語に触れて育っていたためネイティブレベルの英語力を持っていることで翻訳を頼まれることもあった。海外拠点の工場で使われるシステムを英語に訳する上で、業務内容をまだ熟知していない段階だったため、「こんな日本語をどう英語にしたらいいのか?」と悩みながら尽力していたこともあったという。

制作していた生産管理システムは工場の生産ラインで使われるもので、例えば、何時からどれだけの原料を使いスタートし、何時に終了して生産の出来高がどれぐらい、そのうちの不良品がどれくらいだったかという数値を入力していくことで、品質管理やロット管理をしていくシステムであった。やがて受注や原料調達まで含む包括的なシステムまで手がけるようになり、保守開発としてパッケージのカスタマイズも行うようになった。

7年が過ぎた頃、全く違うジャンルのシステムに携わってスキルアップしたいと思うようになり、制御系システムへの異動を希望した。藤林はすでに業務系の現場の有識者であったため、引き継ぎに時間はかかったが、制御系の現場で、ロボットを動かすためのプログラムを制御する「ミドルウェア」を開発する現場に入ることができた。しかし、入った現場はこれまでと全く違うものだった。それまでJavaをベースにしていたが、使ったことのないC+がメインの言語。フレームワークに則って作成するのではなく、ミリ秒単位の反応速度やパフォーマンスを重視した効率的なプログラムが求められるシビアな現場だった。「それなりにキャリアを積んできているので、期待しているものが大きいのかなという重圧がありましたが、どんなところでも使える技術や実際の作業の進め方、設計や諸々のフローを身につけました。この1年はすごくスキルアップしたなという手応えがあります」と晴れ晴れとした笑顔で語った。

藤林 デイビッド エドワード

自分の携わったことが役に立っている
という嬉しさを感じている

作ったプログラムで何かが動いた時はいつでも楽しい。プログラムを触り出した当初は、単純な表示や動作に感動したし、ロボットがうまく制御できた時の感動は大きい。今でもロボットが上手く制御できた時は感動する。その気持ちはずっと変わっていないという。そういった嬉しさだけでなく、お客様が必要としているシステムを実現し、それが実際に生産性の向上につながった話を聞くと、この仕事をやっていて本当に良かったと感じた。

また、システムを作るだけでなく、若い後輩や部下に技術や考え方などを教えることで彼らの成長につながることにも喜びを感じている。そうして、ともに仕事をし、時に学び合い、そういうことをこの業界で熱意を持って前向きにやっていきたいという気持ちを持っている人と一緒に仕事をしたいと願っている。

「必ずしもIT系出身でなくてもいろいろなバックグラウンドを持った人たち、それこそ数学だったり、哲学だったりとか、違う見識を持った人たちと一緒に仕事をしていけたら、仕事にもっと深みを与えてくれるような気がします」

藤林 デイビッド エドワード